特養に早く入れる方法は?入居条件・コネ・裏技などを詳しく解説

特養の利用を検討している家族の中には「特養を利用したいけど順番待ちが長い」といった悩みを持つ方もいるでしょう。

特養は、民間の老人ホームと比べて費用が安いという特徴がありますが、人気がある分入所希望者も多く、入所が決まるまで時間を要するのが現状です。

この記事では、特養の特徴や入所する方法、入所の条件などを中心にスムーズな特養の入り方を解説します。

目次

特養に早く入れる方法・コネはある?

高齢の両親を持つ家庭で、入所費用の安い特別養護老人ホーム(特養)を希望するのは珍しくありません。

特養に早く入るための対策にはどのようなものがあるのでしょうか。

また、コネを使った入所も手段として考えられるのでしょうか。

特養は入所待ちの期間が長い

公的に運営されている特養は、低所得層や要介護度が高い方の支援に重きを置いており、終身利用や長期的な入所が可能です。

また、介護保険が適用されるため費用を抑えられる点が人気を集めています。

月の負担額が数万円程度に抑えられる特養は、金銭的な事情を抱える人々にはありがたい存在といえるでしょう。

しかし、人気が高いとそれだけ入所も難しく、長い時間待たなければならないケースが多くあるのです。

一般的に、入所待ちの期間は平均で1か月〜3か月程ですが、長いと1〜2年待つこともあります。

特養に入る方法・申請の仕方

特養に入るには、必要な書類を提出して施設の審査に通らなければなりません。

特養を選ぶ際は資料を取り寄せたり、ネットで検索したりと人によってさまざまです。

入所を希望する施設があれば、必ず見学してどういった雰囲気なのかを確かめましょう。

入所先を決めたら、施設から必要な書類を入手して申し込みます。書類は申込書の他に、介護保険証のコピーなども必要です。

場合によっては健康診断書や介護認定調査票のコピーも求められます。

必要書類を提出した後、施設側が入所可能かどうかの審査を行うため、連絡が来るまで待ちましょう。

入所が決定したら、入所日の調整や契約書などの説明を受け、署名や捺印を行います。

特養の入所条件

特養の入所条件には、以下の3つから1つ以上を満たす必要があります。

  1. 要介護3以上の認定を受けた65歳以上の方
  2. 特定疾病が認められた40歳~64歳の方
  3. 要介護1または要介護2の認定を受け、特例で入所が認められた方

基本的には65歳以上で要介護度が3〜5の認定を受けた方が入所可能です。

特定疾病には末期がんや関節リウマチ、パーキンソン病などが該当します。

特定疾病に関しては、厚生労働省のホームページで確認可能です。

要介護1〜2の特例においては、生活に支障をきたすほどの認知症や、精神障害・知的障害を持つ方などが対象となります。

特養の入所のコネはない

特養に入所するためのコネはほとんどないといえます。

あるとすれば、人脈が豊富にある地元の有力者です。

しかし、最近はコネを利用する人や組織に対し批判が集まりやすいため、コネを利用した入所はあまり見られません。

コネを利用するよりも効果的なのが、介護支援専門員(ケアマネージャー)に頼ることです。

ケアマネージャーは、ケアプランの立案や利用者の状況を施設側に説明してくれます。

情報を豊富に持ち人脈が広いケアマネージャーであれば、入所までの待機期間を短縮できるかもしれません。

早く入るにはこまめな情報収集がカギ

早く特養に入るには空室状況をこまめに確認しておくことが大切です。

中には、Webサイトで空室状況を確認できる特養もあります。

同じように空室を狙ってWebサイトを見ている人は多くいるため、後れを取らないように気を付けましょう。

常に情報収集をしておくことで、空室を見つけたり待機人数が少なかったりする施設があった時に、スムーズに対応できます。

インターネットに情報がない施設もありますが、その場合は電話で空室状況を尋ねてみるのがおすすめです。

ケアマネージャーに相談すると情報が得やすい

インターネットを使う以外にも、ケアマネージャーに相談することで情報を得られる場合があります。

ケアマネージャーは、必要な人が介護保険サービスを受けられるようにサポートするのが仕事です。

利用者とサービス事業者の間で調整を行うため、特養の空室状況に関して詳しい情報を持っているケアマネージャーもいます。

担当のケアマネージャーが特養の空室状況に精通している場合もあるため、まずは相談してみると良いでしょう。

特養の入所待ち期間を短縮し、空室状況などの有益な情報を得るためにもインターネットやケアマネージャーを頼った情報収集は必須といえます。

検索エリアを広げるのもおすすめ

特養は住んでいる地域に関係なく自由に場所を選べますが、長年住んできた地元が良いという希望もあるでしょう。

しかし、検索するエリアを広げてみることで入所の待機時間が短い特養を見つけられる可能性があります。

入所待ちの人数は地域差があるため、狭い範囲ではなく住んでいる地域に隣接する市区町村など、少しずつでも検索範囲を広げてみるのがおすすめです。

待機人数が少ない地域の情報は、ケアマネージャーが知っていることもあるため、相談すると待機人数が少なく入所できそうな施設をいくつかリストアップしてくれるでしょう。

特養に早く入れる方法①空き状況を見つける裏技

特養に早く入所したい場合、施設の空き状況を見つける方法があります。

具体的には「複数の施設に登録する」「従来型ではなくユニット型の特養を選ぶ」「ショートのロングを行って職員と顔見知りになる」「介護サービスを利用する」です。

これらの方法を活用することで、待機時間が短い施設を見つけられたり、空室を優先的に回してもらえたりといったメリットを得られます。

ここでは、4つの具体的な方法を解説します。

すぐに実践できる方法がほとんどのため、スムーズに施設の入所を進められるでしょう。

①複数の特養に登録する

特養の入所登録は1か所のみというルールはなく、複数の登録が可能です。

特養は要介護度が高い高齢者を優先するため、登録が1か所のみだと順番が回ってきません。

複数の施設を登録しておくと、順番が早く回ってくる可能性があります。

この方法を実践している方は多くいるため、これにより待機者数が重複し待機期間が長引いているのではないかといわれています。

そのため、入所が決まった際は他の登録施設へ登録取消の連絡を行いましょう。

連絡を怠っても罰則はありませんが、他に入所を希望している方は多くいます。

②ユニット型の特養を希望する

特養は「従来型」と「ユニット型」の2種類があります。

従来型は1部屋にベッドが複数置かれてパーテーションで仕切られており、ユニット型は共用スペースの他に完全個室が設けられています。

個室があるユニット型はプライバシー性が高いため、従来型よりも利用料金が高く設定されているのが特徴です。

このため、ユニット型は従来型よりも希望者が少なく狙い目といえます。

費用にこだわりがなく、早急な入所を望むのであればユニット型がおすすめです。

ただし、費用だけで考えるのではなく、入所する本人の希望も考慮して判断しましょう。

ユニット型の特養とは?

前述の通りユニット型の特養は、共用スペース以外に自分だけの完全個室が設けられており、個室がある分従来型と比べて費用が高いという特徴があります。

一般的なユニット型の特養は、入所者を10名ほどの少人数グループに分けて介護サービスを提供します。

グループごとに専任の介護スタッフが就くため、安心してサービスを受けられる点がメリットです。

完全個室でプライバシーを守りつつ、共用のリビングスペースで他の入所者と交流ができ、施設からは1人1人に寄り添ったサービスが受けられます。

③ショートのロングを行う

「ショートのロング」とは、介護業界の用語でショートステイを連続で利用することを指します。

ショートのロングを行うことで、特養の職員と顔見知りになれるというメリットがあり、顔を覚えてもらえれば空室を優先的に回してもらえる可能性が高まります。

ショートステイの日数は決まっており、連続で30日間までです。

上限を超える利用はできませんが、月に1度帰宅して再度ショートステイを行うことは可能です。

30日間のショートステイと月1回の帰宅を繰り返すことで、長い期間特養に入所しているケースも存在します。

④介護サービスを積極的に使う

デイサービスといった介護サービスを利用するのもおすすめの方法です。

介護サービスを積極的に利用することで、介護を自宅で行う大変さが施設側に伝わるでしょう。

ショートのロングと同様に、頻繁に介護サービスを利用して職員に顔を覚えてもらうことが目的です。

施設側にとっても、空室を回す際に前もって情報が分かる利用者の方が安心できます。

また、介護サービスを利用していれば施設との信頼関係も構築されていき、早期入所の近道になるでしょう。

こういった理由から、入所を希望する特養の介護サービス利用も効果的といえます。

特養に早く入れる方法②優先順位度に注目

特養は申し込んだ人から順番に入所できるのではなく、優先度が高い順に入所できる仕組みとなっています。

そのため、入所の優先順位を高めることで施設への早期入所が可能です。

まずは、入所を希望する特養がどういったことを基準に優先順位を決めているのか押さえておきましょう。

ただし、施設によって基準は異なるため注意が必要です。

特養の優先順位の基準

特養に入る際の優先順位の基準は施設や自治体によって異なりますが、要介護の度合いや病状、特養の方向性に納得できるかどうかで判断されるケースが多くあります。

要介護については、65歳以上で要介護3以上の認定を受けた方が入所の対象となりますが、要介護3より要介護5の方がいれば、そちらが優先される仕組みです。

感染症を患っている場合や病状によっては入所が認められないことがあります。

医療面では、特養の職員や設備によって対応が変わってくるため、持病などがある場合は登録前に施設について確認しておきましょう。

優先順位が上がる4つのコツ

入所の優先順位を上げるには、申込書にある特記事項の記載・緊急性のアピール・体調や環境の変化を報告する・介護要員である家族の就労といった4つのコツがあります。

特記事項の記載や入所の緊急性をアピールする際は、申し込みの際に記入する入所申込書に詳しく記載しましょう。

申し込みの時点で家族が就労していれば、「仕事で介護ができる状態ではない」ということがアピールできます。

申し込みが済んだ後も、周囲の環境や体調に変化があれば、施設に報告することも大切です。

①特記事項をしっかり記載する

特養に申し込む際は、入所申込書を記載する必要があります。

申込書には特記事項欄が設けられており、質問や伝えたいことを記入できるようになっていますが、何も書かずに提出してしまう方がほとんどです。

特記事項欄の記入は必須ではありませんが、入所の緊急性や金銭的な問題、在宅介護が難しい点などを詳細に書くことで、入所の優先度が高まる可能性があります。

そのため、特記事項欄はできるだけ詳しく記載しましょう。

特記事項欄に入りきらなければ別紙を用意しても問題ありませんが、自治体によっては別紙の利用を禁止しているところもあるため注意が必要です。

②緊急性をアピールする

特養に入所するための優先度は、申し込みの早さではなく緊急性があるかどうかで判断されるため、いかに急を要するか施設に理解してもらう必要があります。

緊急性は入所希望者の家庭状況を考慮して決められているため、入所申込書に急を要する旨を詳しく記載することで、優先度を上げてもらえるでしょう。

入所の優先度が上がれば、待機期間を短縮できます。

申し込みが済んだ後、家庭環境に変化があった場合は、その都度施設に報告しましょう。

特養に早く入るためには、入所の必要性を訴えることが重要です。

③変化があれば報告する

特養に入所を申し込んでも、入所が決まるまでは時間がかかります。

待機期間がどれほどかかるのかは分からないため、その期間に入所者の体調や周囲の環境が変化することもあるでしょう。

こちらから施設に対して、体調や環境の変化を伝えなくてはならない義務はなく、特養からも現状についての報告を求めるようなこともありません。

しかし、早めに入所したい場合は必ず施設に報告しましょう。

報告した方が良い内容としては、体調や家庭環境の変化、認知症といった新しい症状、要介護度の変更などが挙げられます。

④家族が就業する

要介護度や特定疾病の他に、特養の入所には家族の就労状況が影響する点に注意しましょう。

入所希望者以外の介護要員になり得る人全員が働いている場合、介護施設の必要性が高いと判断され、入所の優先度が高まります。

国や自治体は介護による離職を増やさないために、「仕事で介護ができない」という状態を見て、優先度が高いと判断しているのです。

そのためスムーズな入所を希望するのであれば、正社員もしくはアルバイトやパートなど何らかの形で企業に勤めた方が良いでしょう。

特養の入居待ち期間にできること

一般的に特養の待機期間は早くて数か月、長い場合は数年待ちます。

いつ空室が回ってくるのか分からない待機期間中に、できることはやっておきましょう。

例えば、相性の良い特養や老人ホームを探したり、ショートステイや訪問介護を利用したりなど、できることはさまざまあります。

また、特養に入居するまでの期間を見越して、サービス付き高齢者向け住宅に住むという選択肢もあるでしょう。

ここでは入所待機期間中にできること、良い特養や老人ホームを探す際のポイントや、おすすめの訪問介護サービスについて紹介します。

①相性の良い特養や老人ホームを探す

長期になり得る待機期間を待つ間、他に相性の良い特養を探しておくと良いでしょう。

金銭的に問題なければ、有料老人ホームを探してみるのもおすすめです。

相性の良い特養を見つけられれば、家族だけでなく入所する本人にとっても最良といえます。

良い特養かどうかは、施設を見学する際に確認できます。

良い特養とは?見学時のポイント

特養を選ぶ際は設備だけでなく、スタッフのケアに対する考え方や入居者の生活満足度なども重視しなければなりません。

良い特養かどうかを見分けるには、次の7点を見学時に確認してみましょう。

1.介護福祉士の人数

施設で働くスタッフのうち、介護福祉士が入居者5人に対し1人以上いるかどうかを確認しましょう。

2.食事の介助をする際の言葉遣いが適切か

入居者を大人として扱い、赤ちゃん言葉など不適切な言葉遣いをしていないかどうかを確認します。

3.使用する食器がプラスチックではなく陶器

施設側としては、プラスチックの食器を使う方が手間はかかりません。

しかし、入居者の満足度を優先するのであれば陶器を使用します。

4.入居者の身だしなみ

入居者が快適に生活できるように、身だしなみに気を配っているかどうかをチェックします。

見学の際は、入居者の頭髪が乱れていないか確認しましょう。

5.スタッフが施設の理念を理解しているか

良い特養はスタッフがきちんと施設の理念を理解し、暗唱できるのが一般的です。

6.ヒヤリハットや事故の数を把握している

ヒヤリハットや事故の件数を把握し、それらに対する適切な予防措置が取られているかどうか確認しましょう。

7.施設の屋内や屋外の景色に気を配っている

施設内に花や植物を飾っており、施設外の景色にも緑があるかどうか確認します。

有料老人ホームを探せるおすすめサイト

有料老人ホームとは介護や食事、健康管理、家事のいずれか1つ以上をサービスとして提供している住居のことです。

有料老人ホームは、「介護付き」「住宅型」「健康型」の3種類で、サービス内容や利用料金、入居の条件はそれぞれ異なります。

介護付き有料老人ホームとは、介護が必要になる高齢者の方が生活支援を受けながら過ごす施設です。

一方、住宅型有料老人ホームには介護サービスがありません。食事や掃除、洗濯などの生活支援サービスが受けられます。

健康型有料老人ホームは、身の回りのことを自分でできる高齢者の方が入居できる施設で、家事のサポートを受けつつ充実したレクリエーションや設備が利用可能です。

これらの有料老人ホームについて、検索におすすめのサイトを3つ紹介します。

LIFULL介護

「LIFULL(ライフル)介護」は、株式会社LIFULLが運営するサイトです。

特養や有料老人ホーム、グループホームといった高齢者向けの施設や住宅などを掲載しています。

日本全国で38,000件以上の情報が掲載されており、電話やメールでの問い合わせが無料です。

施設や住宅情報だけでなく、介護保険や施設選びに役立つ情報もそろっています。

検索方法は、まず希望する条件で費用やエリアを絞り込みます。検索で出た施設一覧ページには、施設の費用や空室状況などの情報が載っているので、条件に合う施設を選びましょう。

気になる施設があれば、「資料請求」もしくは「見学申込」を押して申し込むか、記載されている電話番号に直接連絡します。

なお、申し込みは無料です。

かいごDB

上場企業の株式会社エス・エム・エスが運営している「かいごDB」は、特養をはじめ有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、介護老人保健施設などを検索できるサイトです。

自分で検索できるのはもちろんのこと、施設選びに迷った際は豊富な知識と経験を持つ相談員に無料で相談できます。電話での問い合わせにも対応しており、24時間無料で利用可能です。

かいごDBでは介護施設や高齢者向け住宅を探す以外に、介護費用や施設の選び方など介護に関する情報が記載されている「介護ガイド」があります。

また、介護についてさまざまな相談ができる、「安心介護」という介護をする方に向けたコミュニティサイトもあり、会員登録をすると利用できます。

シニアの安心相談室

株式会社ウェブクルーが運営する「シニアの安心相談室」は運営から18年、相談実績は60,000件を突破しています。

老人ホームや介護施設の検索だけでなく、介護に関するガイドや最新の情報を掲載している介護ニュースなど、介護に役立つ情報が満載のサイトです。

シニアの安心相談室では、専門的な知識を持つ相談員に施設探しの悩みを無料で相談できます。

相談から施設の選定、見学、入居に至るまでをトータルでサポートしてくれるのが魅力です。

また、電話相談や、希望の施設を選んで資料をまとめて送ってくれる「らくらく資料請求」のサービスも無料で行っています。

まごころ介護

ホームの種類や費用、入居条件などから条件のあった施設を探せるサービスで、以下の特徴があります。

  • 地域密着型のサービスで、地域のニーズに合わせた柔軟な対応
  • 常に利用者本位でサービスを提供し、利用者の生活リズムや個性に合わせたサポート
  • 365日24時間いつでも相談できる「まごころ相談員」などコミュニケーションも充実

利用者の生活を大切にし、地域に根差したサポートを提供しています。

参考:まごころ介護

②特養のショートステイを利用する

特養に早く入れる方法でも紹介しましたが、待機期間中にできることとしてはショートステイが挙げられます。

在宅での介護が難しいことをアピールし、スタッフと顔なじみになるための方法として、ショートステイの利用は効果的です。

ショートステイの利用によって介護サービスを受けられ、在宅介護の負担軽減にもつながります。

ただし、ショートステイを利用できるのは最大で30日間です。

月に1回は帰宅することになるため、在宅での介護も必要になります。ショートステイ先は入所を希望している施設、または早期に入所できそうな施設に絞るのがおすすめです。

③訪問介護を利用する

訪問介護では自宅までホームヘルパーが訪問し、食事や入浴介助といった必要な介護サービスを受けられます。

入所の待機期間中で在宅介護の時間が取りづらい場合などは、積極的に訪問介護を利用しましょう。

要介護度が1〜5に認定されている方であれば、誰でも利用可能です。

訪問介護は介護保険が適用されるため、金銭的負担を抑えた上で在宅介護の負担を軽減できます。

訪問介護を含め、介護に関する悩みや疑問がある場合は、最寄りの市役所や区役所、または地域包括支援センターに相談してみましょう。

おすすめの訪問介護サービス

訪問介護を行っている事業者は多く、サービス内容もさまざまなことからどの事業者を選ぶべきか迷ってしまう方もいるでしょう。

訪問介護サービスはホームヘルパーに訪問してもらうため、介護を受ける方だけでなく一緒に暮らす家族にも影響があり、妥協せずに選ばなければいけません。

ここでは、おすすめしたい訪問介護サービス2社について、特徴やサービス内容、利用料金などを紹介します。

クラウドケア

「クラウドケア」は、訪問介護や家事、生活支援のマッチングプラットフォームを経営する株式会社クラウドケアが運営しています。

サービスを利用するには依頼者登録をする必要がありますが、スマホやパソコンからすぐに申し込むことが可能です。

食事や入浴などの日常的な介助から、通院や外出の付き添い、日中・夜間の見守り、家事代行やペットの世話といったサービスが介護保険外で受けられます。ただし、医療行為や運転代行、爪切りといったサービスは提供していません。

用料金は定期依頼として、1週間に1回以上が1時間で2,750円(税込)、2週間に1回以上で1時間3,080円(税込)となります。

必要な時だけ依頼するスポット依頼も可能で、料金は3,300円(税込)です。

パソナライフケア

「パソナライフケア」は、人材派遣の株式会社パソナグループが運営しています。

パソナライフケアは訪問介護サービスの他に、デイサービスやケアマネージャーによるケアプランの作成サービスも展開しているのが特徴です。

訪問介護は介護保険内でのサービスになりますが、基本的な生活の介助、料理や洗濯といった生活支援などが受けられます。

その他、介護保険外のサービスも提供可能です。

保険外での介助には、通院や入退院時の手伝いや手続き、安否確認のための定期訪問、買い物代行や役所関連の手続きなどがあります。

④サービス付き高齢者向け住宅に住む

希望する特養の入所待機期間が長期になる場合、サービス付き高齢者向け住宅を借りるという選択肢もあります。

サービス付き高齢者向け住宅とは、安否確認や生活相談の介護サービスが受けられるバリアフリーの賃貸住宅です。

入居する方に必要なサービスを自由に選択できますが、介護が必要になった場合は訪問介護などを個別に契約する必要があります。

サービス付き高齢者向け住宅は民間の施設でも費用が安く、基本的に入居を待つ待機期間もありません。

特養の他、民間施設の入居も検討することで選択肢は広がります。

まとめ

入所に条件がある特養ですが、費用が安く介護保険も適用されるため、金銭的な余裕がなくても入所しやすいという特徴があります。

長期入所や終身利用も可能なため、終の棲家とする方もいるでしょう。

しかし、特養はその特徴から人気が高く、入所ができるようになるまで期間があります。

特養にできるだけ早く入所するためには、入所の優先順位を高めなければなりません。

複数の特養に登録して空室状況をうまく見つけたり、ショートステイを連続で利用したりといったコツが重要です。

入所に対して緊急性をアピールできれば、早期の入所も可能でしょう。

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