炭の家にデメリットはある？効果やメリット、価格帯を解説

近年、健康志向の高まりとともに自然素材を使った住宅への関心も高まっています。

その中でも注目を集めているのが「炭の家」です。

炭の持つ様々な効果を住まいに取り入れることで、より健康的で快適な暮らしを実現できると期待されています。

しかし炭を使った家にはデメリットがあるのも事実です。

そこでこの記事では、炭の家の基礎知識からメリット・デメリット、注意点までを詳しく解説していきます。

健康志向の強い家づくりを希望している人や、これから家づくりの参考にしたいと考えている人はぜひ最後まで読んでみてくださいね！

本文に入る前に、これから家づくりを考えている人や、現在進行形でハウスメーカー選びを進めている人に、後悔しない家づくりのための最も重要な情報をお伝えします。

家づくりで一番大切なこと、それはなんだと思いますか？

おそらく間取りや予算と考える人もいるかもしれませんね。

ですが実は、家づくりで最も大切なこと、それは「気になっているハウスメーカーのカタログを全て取り寄せてしまうこと」なんです。

カタログを取り寄せずに住宅展示場に行き、営業マンの言葉巧みな営業トークに押されて契約を結んでしまうのは最悪なケースです。

しかしながら、住宅展示場で契約を決めてしまう人が本当に多いのも事実。

もう少し情報収集をしていれば理想の家をもっと安く建てられていたのに、場合によっては何百万単位の損をして後悔してしまうこともあります。

だからこそ、きちんとした情報収集をせずにハウスメーカーを選ぶのは絶対にやめてください。

そんなことにならないようにハウスメーカーのカタログを取り寄せて比較検討することが最も重要なんです。

そうは言っても、気になるハウスメーカーはたくさんあるし、全てのカタログを取り寄せるなんて時間と労力がかかりすぎるよ・・・

そう思う人も少なくありません。

そもそもどのように情報収集をしたら良いのかわからないという人もいるでしょう。

そんなあなたにぜひ活用してほしいサービスが、「ハウスメーカーのカタログ一括請求サービス」や「プラン作成サービス」です！

これらのサービスを活用することで、だいぶ手間を省くことができます。

中でも、不動産業界大手が運営をしている下記の3サイトが特におすすめです。

上記の3サイトはどれも完全無料で利用できる上、日本を代表する大手企業が運営しているため、信頼して利用することができます。

また、厳しい審査基準で問題のある企業を事前に弾いているため、悪質な住宅メーカーに依頼してしまうというリスクを避けることも可能です。

正直言って、こちらの3サイトならどれを利用しても間違いはないでしょう。

また、どれを利用するか迷ったら、

• ローコストをメインで検討中：LIFULL HOME'S
• 工務店も視野に入れて検討中：SUUMO
• 大手ハウスメーカーをメインに検討中：家づくりのとびら

というふうに使い分けてみてくださいね。

もちろんどのサービスも無料なため、全て活用してみるのも一つの方法です。

後悔のない家づくりのため、1社でも多くの会社からカタログを取り寄せてみてくださいね！

【ローコスト住宅が中心】LIFULL HOME'Sの無料カタログを取り寄せる⇒

【工務店も豊富】SUUMOで無料相談をしてみる⇒

【ハウスメーカーが中心】家づくりのとびらの無料カタログを取り寄せる⇒

家づくりで後悔しないために、これらのサービスをうまく活用しながら、ぜひあなたの理想を叶えてくれる住宅メーカーを見つけてみてくださいね！

それでは本文に入っていきましょう！

【この記事の監修者】

井口　梓美｜株式会社AZWAY

株式会社AZWAY代表取締役
宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー

-ONETOP不動産マガジン編集長兼コンテンツ責任者-

大学卒業後、現東証プライム上場企業に入社し、保険業務に従事。
その後、大手不動産ポータルサイト運営会社やITベンチャー企業での経験を経て、株式会社AZWAYを創業。
宅地建物取引士やFP資格を活かし、顧客一人ひとりに合わせた資産運用コンサルティングや不動産戦略の最適化を提供。幅広いネットワークと専門知識を駆使し、資産価値の最大化を支援している。
さらに、「不動産」や「ライフスタイル」に特化したメディア運営も展開。市場動向やトレンドを踏まえた情報発信を行い、読者や顧客に有益な知見を提供することで、多方面からの信頼を獲得している。企業活動を通じて、顧客の豊かな暮らしをサポートすることを使命としている。

井口　梓美｜株式会社AZWAYをフォローする

炭の家の基礎知識｜効果と仕組み

炭の家を検討するにあたって、まずは基本的な知識を理解しておきましょう。

炭の種類、効果、仕組みなどについて詳しく解説します。

炭の家はどんな家？

炭の家とは、その名の通り炭を建材や内装材に活用した住宅のことです。

近年、健康志向の高まりとともに注目を集めており、シックハウス症候群対策や快適な住環境の実現に効果的とされています。

新築住宅だけでなく、リフォームや建売住宅にも採用されるケースが増えています。

炭の使用箇所

炭の家の特徴は、炭素材料を様々な箇所に使用できる点にあります。

代表的なのは床下に炭を敷き詰める方法ですが、壁材や内装材に炭を練り込んだり、炭シートや炭ボードを壁に貼るといった方法も存在します。

また、炭塗料を壁に塗布することで、部屋全体に炭の効果を付与することも可能です。

最近では、インテリアとして炭を配置するケースも増えており、デザイン性と機能性を両立した住まいづくりが可能になっています。

炭の家の種類

炭の家の種類としては、主に以下の３つが挙げられます。

1. 床下炭敷き工法: 床下に炭を敷き詰めることで、床下からの湿気や臭いを吸着し、快適な室内環境を保ちます。
2. 炭壁材: 炭を練り込んだ壁材を使用することで、壁からの調湿・消臭効果が期待できます。
3. 炭内装材: 炭シートや炭ボード、炭塗料などを利用することで、部分的に炭の効果を取り入れることができます。

炭の家の効果

炭の家の効果の秘密は、炭の持つ「吸着・分解作用」と「調湿作用」にあります。

これらが組み合わさることで、様々なメリットが生まれます。

• 吸着・分解作用: 炭はミクロの孔が無数に空いた多孔質構造を持っており、この孔が様々な化学物質や臭い分子を吸着し、分解します。シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどの揮発性有機化合物（VOC）も吸着・分解するため、新築やリフォーム直後の化学物質対策としても有効です。また、アンモニアなどの生活臭やペット臭も吸着・分解するため、快適な室内環境を維持できます。
• 調湿作用: 炭は湿度が高いときは湿気を吸い込み、乾燥しているときは湿気を放出する性質があります。これは炭の多孔質構造によるもので、微細な孔が水分を吸着・放出することで、室内の湿度を快適な範囲に保ちます。

炭の家のメリット

炭の家には、空気環境の改善、健康増進、省エネ効果など、様々なメリットがあるとされています。

具体的な効果についてみていきましょう。

• 空気浄化効果: 炭の微細な孔は、空気中の様々な物質を吸着します。PM2.5、花粉、ウイルス、ダニ、カビの胞子、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着・除去し、空気をきれいにします。アレルギー症状の緩和やシックハウス症候群対策にも効果的です。花粉は約99%除去、浮遊ウイルスも約99％除去という試験結果も報告されています。
• 消臭効果: 生活臭、ペット臭、タバコの臭い、トイレの臭い、生ゴミの臭いなど、様々な臭いを吸着・分解し、消臭します。特に、ペットを飼っている家庭や、タバコを吸う人がいる家庭では、消臭効果を実感しやすいでしょう。
• 調湿効果: 炭は湿度が高いときは湿気を吸い込み、乾燥しているときは湿気を放出する性質があります。これにより、室内の湿度を快適な範囲に保ち、結露やカビ、ダニの発生を抑制します。梅雨時期でもジメジメせず快適に過ごせるという口コミも多く見られます。
• 健康効果: アレルギー症状の緩和、風邪予防、喘息の症状緩和、アトピー性皮膚炎の改善など、様々な健康効果が期待されています。
• 断熱効果: 炭には微細な孔がたくさん空いており、熱を伝えにくい性質があります。そのため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるとされています。
• 省エネ効果: 断熱効果により冷暖房効率が向上し、光熱費の削減に繋がります。高性能な換気システムと組み合わせることで、さらに省エネ効果を高めることができます。

これらのメリットは、炭の種類や使用量、住宅の構造、ライフスタイルなどによって変化します。

効果を最大限に得るためには、専門家と相談しながら、適切な炭の種類や施工方法を選ぶことが重要です。

炭の種類と特徴

炭には様々な種類があり、それぞれ特徴や効果が異なります。

炭の家で使用される主な炭の種類と特徴について解説していきます。

• 備長炭: ウバメガシを原料とした白炭の一種。高温で焼かれるため、炭素密度が高く、硬くて叩くと金属音がするのが特徴です。吸着力が高く、消臭効果や調湿効果に優れています。備長炭は価格が高いため、床下全体に敷き詰めるよりも、部分的に使用されることが多いです。
• 竹炭: 竹を原料とした炭。多孔質構造で、備長炭よりも多くの微細な孔を持っているため、吸着力が高いのが特徴です。消臭効果、調湿効果に加え、遠赤外線効果も期待できます。備長炭に比べて安価であるため、広い面積に使用しやすいというメリットがあります。
• 木炭: 木を原料とした炭。広葉樹を原料とするものと針葉樹を原料とするものがあり、それぞれ特徴が異なります。価格も比較的安価です。
• ヤシ殻炭: ヤシの実の殻を原料とした炭。多孔質で吸着力が高く、消臭効果や調湿効果に優れています。持続性も高く、長期間効果が持続するのが特徴です。

これらの炭以外にも、産地や樹種によって様々な種類の炭が存在します。

炭を選ぶ際には、価格だけでなく、効果や持続性、安全性なども考慮することが重要です。

信頼できる業者に相談し、住宅の用途や環境に適した炭を選びましょう。

炭の家のデメリット・注意点

様々なメリットがある炭の家ですが、同時にデメリットもあります。

ここではそんな炭の家のデメリットを解説してきます。

効果の持続性

炭の吸着能力には限界があります。

効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要となります。

炭の種類や使用環境にもよりますが、数年ごとに炭の交換が必要になる場合があるでしょう。

コスト面

炭の家は、初期費用だけでなくランニングコストも考慮する必要があります。

炭の価格・施工費用

炭の種類、量、品質によって価格が大きく異なります。

備長炭は高価ですが、竹炭や木炭は比較的安価です。

使用する炭の種類や量によって、費用が大きく変動するのはデメリットでしょう。

また敷設面積や施工業者によって費用が変動するのにも注意が必要です。

床下全体に敷き詰める場合は、費用が高額になる傾向があります。

メンテナンス費用

定期的な炭の交換や清掃には費用がかかります。

専門業者に依頼する場合は、さらに費用がかさみます。

科学的根拠

炭の効果については、経験的に知られているものも多く、科学的に完全に証明されていない部分もあります。

「科学的根拠がない、効果はプラシーボ効果くらい」という意見もあることは理解しておきましょう。

特に、マイナスイオン効果やリラックス効果については、科学的な根拠が薄いという意見もあります。

効果を実感できるかどうかは個人差があるため、過度な期待は禁物です。

デメリット解消のための対策

ここからは炭の家のデメリットを解消し、満足度の高い住まいを実現するためのポイントを解説します。

• 効果的な換気システムの導入: 第1種換気システムや第2種換気システムなど、炭の効果を最大限に引き出す換気システムを選びましょう。熱交換機能付きの換気システムなら、換気による熱ロスを抑えられますし、湿度交換機能付きの換気システムなら、室内の湿度を適切に保てます。
• 高性能な断熱材の採用: 断熱性能を高めることで、結露やカビの発生リスクを軽減し、炭の調湿効果をサポートすることができます。
• 信頼できる施工業者の選定: 炭の家の施工実績が豊富で、評判の良い施工業者を選びましょう。実際に炭の家を建てた人の口コミを参考にしたり、施工中の現場を見学させてもらい、施工品質をチェックしましょう。
• 定期的なメンテナンスの実施: 炭の交換、清掃、点検などの定期的なメンテナンスを行いましょう。専門業者に依頼する場合は、費用や内容を確認しましょう。自分でできる範囲のメンテナンス方法を覚えておくと、費用を抑えられます。
• 住宅性能表示の確認: 住宅性能表示制度を利用して、断熱性、気密性、換気性能などを確認しましょう。住宅性能表示は、第三者機関が客観的に評価したものです。
• 保証内容とアフターサービスの確認: 施工業者による保証内容とアフターサービス体制を確認しましょう。万が一、トラブルが発生した場合に備え、充実したサポート体制が必要です。保証期間や内容、アフターサービスの内容などを事前に確認しておくようにしてください。

まとめ

この記事では炭の家について、その性能や効果、メリット・デメリットを解説しました。

炭の家は有害物質の除去や空気を綺麗にしてくれる効果、またアレルギー対策になるというメリットもありますが、施工会社による質のばらつきや費用面でのデメリットもあります。

メリットとデメリットを両方理解することで、理想的な選択をすることができるでしょう。

全国には炭の家を扱っている住宅メーカーもあるので、ぜひ調べてみてくださいね。

この記事があなたの家づくりのヒントになれば嬉しいです。