
「どの不動産会社に査定依頼したらよいのかわからない」
「一括査定サイトの差がわからない」
など不動産を売ると決めても、なかなか不動産会社選びは難しいものです。
近年は不動産一括査定サイトの数が増加しており、どのサイトを利用したらいいのかすら悩んでしまいますよね。
そこで本記事では、どの不動産一括査定サイトを利用したらいいか悩んでいる方へ、不動産一括査定サイトおすすめ人気ランキング16選として、全サイトの評判とデメリットや注意点まで解説します。
記事を最後まで読み進めていただければ、各不動産一括査定の特徴が理解でき、自分にあった不動産一括査定サイトが見つかることでしょう。
渥美誠(あつみ まこと)
【保有資格】
宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター
【経歴】
大手不動産仲介会社など計5社に勤める。不動産売買仲介・不動産買取・事業用定期借地権での法人テナント誘致などを行う。これらの業務に18年間携わり、不動産売買全般、借地、税金、相続などの分野に強い。現在、不動産・金融webライターとして執筆活動中。愛知県出身。
おすすめ不動産一括査定サイト比較【総合ランキング】
不動産一括査定サイトは数多くありますが、サイトごとに特徴があります。
各サイトの特徴を比較し、おすすめ不動産一括査定サイトの総合ランキング10位を紹介します。
一括査定サイト | 運営会社 | 査定対象エリア | 提携不動産会社数 |
---|---|---|---|
SUUMO | リクルート | 全国 | 2,000社以上 |
すまいValue | 三井のリハウス 住友不動産販売 東急リバブル 野村の仲介PLUS 三菱地所ハウスネット 小田急不動産 | 全国 | 業界大手6社 |
HOME4U | NTT データスマートソーシング | 全国 | 1,800社以上 |
おうちクラベル | SREホールディングス | 全国 | 非公開 |
いえカツLIFE | サムライ・アドウェイズ | 東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 大阪府 | 500社 |
リビンマッチ | リビン・テクノロジーズ | 全国 | 1,700社以上 |
LIFULL HOME’S | LIFULL | 全国 | 3,600社以上 |
アットホーム | アットホーム | 全国 | 1,800社以上 |
ヤマダ不動産ポータル | ヤマダホームズ | 全国 | 18,225件 |
ワントップ ハウスポータル | ONE TOP JAPAN | 全国 | 10,963件 |
スマイティ | カカクコム | 全国 | 2,000社以上 |
オウチーノ | オウチーノ | 全国 | 2,000社以上 |
SUUMO【1位】


- 多くの不動産会社から査定を受けられる
- 査定を依頼する不動産会社の内容を調査しやすい
- メールでの対応をしてくれるため営業電話が少ない
SUMMOの一括査定は一括査定できる不動産会社の多さ、一度に査定を依頼できる会社数の多さが特徴的です。
全国の売却事例の情報が掲載されていたり、査定する不動産会社や担当者情報が掲載されていたりと、依頼者が査定をしやすいように配慮されています。
また、SUMMOはリクナビやじゃらん、ゼクシィなどで有名なリクルートが運営しています。
大企業のリクルートが運営しており、個人情報の管理や査定不動産会社の質などが高いため安心して利用可能です。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 2,000社以上 |
同時査定依頼可能数 | 10㈳ |
サイト運営会社 | リクルート |
すまいValue【2位】


- 都市部の査定に強い
- すべて大手不動産会社のため安心して任せられる
- 大手各社の査定額が比較できる
すまいValueは不動産の超大手企業である「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」「野村の仲介PLUS」「三菱地所ハウスネット」「小田急不動産」が共同運営している不動産一括査定サイトです。
6社合計で年間12万件を超える売買実績があり、その実績を元にした査定を行ってくれます。
不動産売却するときに大手不動産会社しか選択しない、と決めている人にはうってつけの不動産一括査定です。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 6社 |
同時査定依頼可能数 | 6社 |
サイト運営会社 | 三井のリハウス 住友不動産販売 東急リバブル 野村の仲介PLUS 三菱地所ハウスネット 小田急不動産 |


HOME4U【3位】


- 独自の審査基準で登録不動産会社を決めており質の高い不動産会社が多い
- プライバシーマークを取得しているセキュリティが高いサイト
- 日本初の不動産一括査定サイト
HOME4Uは2001年から運用された歴史あるサイトで、日本初の不動産一括査定査定サイトです。
サイト運営年数は20年を超えています。
HOME4Uが長い間運営を続けられているのは、登録不動産会社の審査に独自の基準があること、高いセキュリティシステムを持っていることが挙げられます。
大手NTTデータグループであるNTTデータスマートソーシングが運営しているのも、高いセキュリティを維持できる理由です。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 1,800社以上 |
同時査定依頼可能数 | 6社 |
サイト運営会社 | NTTデータスマートソーシング |


おうちクラベル【4位】


- 高性能AIが査定額を算出
- 登録している不動産会社は優良な企業が多い
- 地域密着の不動産会社も登録している
おうちクラベルの特徴は何と言っても高性能なAIが査定額を無料で算出してくれるところです。
サイトを運営するのは、東証プライム上場企業のSREホールディングス(ソニーグループ)です。
SREホールディングスはAIサービスやクラウドサービスを提供する能力に優れており、その高性能なAIを利用できます。
AIが瞬時に査定額を算出してくれるため、各不動産会社から提示された査定額との違いを比較可能です。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 非公開 |
同時査定依頼可能数 | 15社 |
サイト運営会社 | SREホールディングス |
【おうちクラベルのデメリット・注意点】
- 査定対象エリアが狭い
- 査定依頼できる不動産種別がやや少ない
- AIの査定額と不動産会社の査定額に差が出るときもある
いえカツLIFE【5位】


- 金銭問題を解決できる可能性が高い不動産一括査定サイト
- 弁護士に相談でき安心して不動産売却できる
- リースバックなどで即日現金化にも対応
いえカツLIFEは相続や離婚などで発生した金銭問題や、訳あり物件の相談までできるのが特徴です。
一定条件を満たせば無料で弁護士に相談できたり、リースバックを利用できるなどかなり特徴的なサイトです。
即日現金対応ができる不動産会社とも提携しており、まさに金銭問題に特化している不動産一括査定サイトと言えます。
査定対象エリア | 東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 大阪府 |
提携不動産会社数 | 500社 |
同時査定依頼可能数 | 6社 |
サイト運営会社 | サムライ・アドウェイズ |
【いえカツLIFEのデメリット・注意点】
- 一都三県と大阪府にしか対応していない
- 提携会社が少ない部類に入る
- 訳あり物件以外なら他のサイトのほうが有用
リビンマッチ【6位】


- 不動産売却だけではなく管理や賃貸、活用なども相談できる
- 媒介契約締結時に祝い金がある
- プライバシーマークを取得している高セキュリティサイト
リビンマッチは不動産売却だけでなく活用も相談できるため、不動産を売却するのか活用するのか迷っている方におすすめな不動産一括査定サイトです。
査定依頼もチャット風な入力画面で、他のサイトに比べ分かりやすく、入力も簡単と評判です。
運営している会社は東証マザーズ上場企業であり、年回査定依頼数も12万件以上と人気があります。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 1,700社 |
同時査定依頼可能数 | 6社 |
サイト運営会社 | リビン・テクノロジーズ |
【リビンマッチのデメリット・注意点】
- 営業電話が多い傾向にある
- チャット風の入力画面が使いにくいという人もいる
- 最大6社に査定依頼できるが6社に依頼できないケースも多い
LIFULL HOME’S【7位】


- 匿名での査定ができる
- 登録不動産会社数が多く選択肢も広い
- 任意売却にも対応可能
LIFULL HOME’Sの登録不動産会社は、今回紹介するサイトの中でもっとも多い3,600社以上です。
そのため、売却不動産が得意な不動産会社や、大手から地域密着型の不動産会社を見つけやすいサイトです。
売却するときに参考となるデータも揃えており、売却前に不動産売却の知識を得られます。
サイト運営会社も東証一部上場企業のLIFULLであり、安心してサイトを利用できます。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 3,600社以上 |
同時査定依頼可能数 | 10社 |
サイト運営会社 | LIFULL |
【LIFULL HOME’Sのデメリット・注意点】
- 登録不動産会社は多いものの郊外の不動産は査定できる会社が少ない傾向にある
- 営業電話が多い傾向にある
アットホーム【8位】


- アットホームを利用して売却した人の実績値がわかる
- 他では登録していない不動産会社がいる
アットホームは最大20社に一括査定できるという他のサイトにはない特徴があります。
一度に多くの不動産会社に査定してもらい、査定額の比較を徹底的に行いたい人におすすめです。
中小企業の不動産会社の登録が多く、他のサイトに比べて郊外の不動産査定がしやすい特徴もあります。
かといって大手不動産会社の登録が少ないわけでもないため、幅広い地域で査定依頼できるのがアットホームの強みです。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 1,800社以上 |
同時査定依頼可能数 | 20社 |
サイト運営会社 | アットホーム |
【アットホームのデメリット・注意点】
- ややコンテンツが薄く感じる
- 申込フォーム入力にやや時間がかかる
- 多くの会社に申し込むと営業電話が多くなってしまう
ヤマダ不動産ポータル【9位】


- ヤマダホームズが運営するポータルサイト
- 契約者はヤマダポイントがもらえる
ハウスメーカー「ヤマダホームズ」が運営する不動産ポータルサイトになります。取り扱い件数も約2万件に近く豊富な実績が伺えます。
またハウスメーカーとしても不動産仲介としても両方のプロフェッショナル集団のため悩みを一括で解決できるのがメリットともいえるでしょう。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 18,225件 |
同時査定依頼可能数 | |
サイト運営会社 | ヤマダホームズ |
ワントップハウスポータル【10位】


- 不動産のお悩みを1か所で完結できる
- 1万件以上の豊富な実績
借りたい・買いたい・売りたいなど不動産に関する悩みを1か所で解決できるのが魅力です。全国に実在する店舗数も豊富なため安心と信頼のある不動産会社です。
そのため一括査定の際も親身に相談に乗ってくれるのもうれしい相談ポイントです。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 10,963件 |
同時査定依頼可能数 | |
サイト運営会社 | ONE TOP JAPAN |
スマイティ【11位】


- 取り扱っている不動産種別が多い
- 登録不動産会社が新興から老舗まで揃っている
スマイティは食べログなどでおなじみのカカクコムが運営している不動産一括査定サイトです。
スマイティは幅広い不動産種別を扱っており、農地や工場、事務所などの不動産も掲載されています。
運営会社はプライバシー保護を前面に掲げており、セキュリティ性能が高いサイトとしても有名です。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 2,000社以上 |
同時査定依頼可能数 | 6社 |
サイト運営会社 | カカクコム |
【スマイティのデメリット・注意点】
- 扱っている不動産種別以外の特色が薄い
- イウエールと提携しており査定システムが似通っている
オウチーノ【12位】


- 査定依頼可能数に上限がない
- 市街化調整区域の不動産査定も可能
オウチーノは他の不動産一括査定ではあまり取り扱っていない市街化調整区域の査定ができるサイトです。
しかも、全国の不動産を査定できることもあり、オウチーノの査定範囲はかなり広いと言えます。
全国で不動産を取り扱うサイトでも、市街化調整区域まで扱ってくれるサイトはほとんどありません。
オウチーノは同時査定依頼可能数に上限がなく、一気に不動産会社への査定を申し込むのに便利な不動産一括査定サイトです。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 2,000社以上 |
同時査定依頼可能数 | 上限なし |
サイト運営会社 | オウチーノ |
【オウチーノのデメリット・注意点】
- 営業電話が多い傾向にある
- サポート体制が弱い
- 超大手不動産会社と提携していない
おすすめの不動産査定サイト比較【AI査定ランキング】
近年は不動産一括査定サイトが増加しており、特徴的な不動産一括査定サイトも出現しています。
特に注目されているのが、AIが査定額を算出するサイトです。
本章ではAIが査定するサイトのランキングを紹介します。
HowMA!【1位】


- 個人情報を入力することなくAIによる査定額が出る
- 営業電話がかかってこない
- 賃料の査定もできる
HowMA!は高性能AIが査定額を算出する不動産一括査定サイトです。
個人情報を入力せずに査定額がわかるため、完全な匿名で利用可能で、営業電話がかかってくる心配もありません。
離婚や相続などの事情があり、匿名で査定したいと思っている人にあったサイトです。
売却価格とともに賃料も査定してくれるため、不動産を売却するか賃貸にするか迷っている方にもおすすめです。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | – |
同時査定依頼可能数 | – |
サイト運営会社 | コラビット |
【HowMA!のデメリット・注意点】
- 不動産売却をするには不動産会社へ直接連絡しなければならない
- 訪問査定をしないため実際の査定額と開きが出るケースもある
- AI査定は正確とは言えない
10秒でDo!【2位】


- 営業電話がかかってこないため気軽に利用できる
- 必要事項入力後10秒ほどで査定額がわかる
- 10秒でDo!利用後にハウスドゥの訪問査定を受けられる
10秒でDo!はサイトだけでなくアプリ版もリリースされており、携帯でも気軽に査定できるAI査定です。
必要事項を入力すると、その名の通り10秒で査定金額が算出されます。
運営会社は全国でフランチャイズ展開をしているハウスドゥであり、その実績を利用したAI査定サイト・アプリが10秒でDo!です。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | – |
同時査定依頼可能数 | – |
サイト運営会社 | ハウスドゥ |
【10秒でDo!のデメリット・注意点】
- AI査定はあくまでも参考程度
イエシル【3位】


- 首都圏に特化している
- 専任アドバイザーサービスがある
- 最大4社の不動産会社紹介を受けられる
イエシルは首都圏に特化し、9000万件の成約事例を元に査定額してくれるAI査定サイトです。
AI査定だけをしてくれるわけではなく、専門のアドバイザーに相談することも可能です。
使用しているAIは機械学習するもので、計算や情報蓄積するたびに精度が上がっていく仕組みになっています。
基本的に査定額を算出するため、売却に偏ったアドバイスではなく中立的なアドバイスをしてくれるのも特徴です。
査定対象エリア | 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 |
提携不動産会社数 | – |
同時査定依頼可能数 | – |
サイト運営会社 | リブセンス |
【イエシルのデメリット・注意点】
- 利用可能地域がかなり狭い
- AI査定は正確とは言えない
おすすめの不動産査定サイト比較【マンション査定ランキング】
不動産一括査定サイトには特定の種別に特化したサイトがあります。
本章ではマンション査定に特化した不動産一括査定サイトのランキングを紹介します。
マンション査定サイト | 提携会社 | 対象エリア | 運営会社 |
---|---|---|---|
マンションナビ | 2,500社以上 | 全国 | マンションリサーチ |
マンションマーケット | 運営会社のみ | 全国 (ただし基本は首都圏) | マンションマーケット |
ズバット不動産売却 | 350社以上 | 全国 | ウェブクルー |
マンションナビ【1位】


- 査定額提示までスピーディーに対応してくれる
- 賃料査定もできる
- マンション相場を把握できるコンテンツがある
マンションナビは、マンションに特化した不動産一括査定サイトです。
マンションに特化しているにもかかわらず提携不動産会社数は2,500社以上あり、どの地域のマンションにも対応可能です。
公式サイトではマンション名を検索するだけで相場が確認できたり、地図をクリックするだけで地域のマンション相場が確認できたりします。
まさにマンション特化のサイトにふさわしいコンテンツを揃えているサイトと言えます。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 2,500社以上 |
同時査定依頼可能数 | 9社 |
サイト運営会社 | マンションリサーチ |
【マンションナビのデメリット・注意点】
- 会員登録が必要
- 会員登録後に営業電話がくることもある
マンションマーケット【2位】


マンションマーケットは、マンションに特化した査定サイトで査定金額を算出するのは株式会社マンションマーケットのみです。
株式会社マンションマーケットは仲介手数料が一律であったり、専任のサポーターがいるなど手厚い対応で売却を手伝ってくれます。
マンションの相場を確認できたり、マンションコラムを充実させたりしているサイトで、マンション売却の際には利用したいサイトです。
査定対象エリア | 全国(ただし基本は首都圏) |
提携不動産会社数 | マンションマーケットのみ |
同時査定依頼可能数 | – |
サイト運営会社 | マンションマーケット |
- 会員登録なしでマンション相場がわかる
- マンション売却時の手数料が一律
【マンションマーケットのデメリット・注意点】
- 簡易査定のため実際の査定額に差が出ることもある
- 基本的に首都圏しかサービスを受けられない
- マンションマーケット1社の査定額のため正確な査定額か判断できない
ズバット不動産売却【3位】


- 比較査定サイト運営から20年以上と不動産サイトの老舗
- 厳選された不動産会社の査定を受けられる
- ISO27001取得しているサイト
ズバット不動産売却の提携不動産会社数は350社程度と少なく見えますが、この提携数は登録不動産会社を厳選している証です。
質の高い不動産会社だけを登録することで、質の高いサービスを受けられるようにしているサイトです。
特に大京や穴吹、長谷工などマンションに強い会社が登録されており、マンションに強いところがうかがえます。
他にも不動産経験10年以上の不動産コンサルティングマスターや宅地建物取引士がサポートしてくれるなど安心して査定依頼できます。
査定対象エリア | 全国 |
提携不動産会社数 | 350社以上 |
同時査定依頼可能数 | 6社 |
サイト運営会社 | ウェブクルー |
【ズバット不動産売却のデメリット・注意点】
- 不動産会社の選択肢が狭い
- 郊外に弱い傾向がある
不動産一括サイトの仕組み
不動産一括査定サイトは、査定を受けたい不動産の情報と査定を依頼する人の個人情報を送信するだけで、複数の不動産査定会社から査定額の提示を受けられるサービスです。
不動産一括査定サイトは2008年頃から開始されており、今では50サイト以上あるとされています。
そして、ほぼすべての不動産一括査定サイトは、利用料無料で利用可能です。
不動産一括査定サイトを利用するメリット
不動産一括査定サイトが増加している理由は、査定依頼者に利用するメリットがあるからです。
- 査定依頼する手間がなくなる
- 不動産相場を簡単に把握できる
- 不動産会社を厳選できる
本章では不動産一括査定サイトのメリットを解説します。
査定依頼する手間がなくなる
不動産一括査定サイトを利用すると、査定依頼をする手間が大幅に削減できます。
1社1社査定を依頼する場合にはすべての不動産会社に電話やメールなどをしなければなりません。
この手間や作業は大変で、数社に査定依頼するだけでも相当な負担になります。
しかし、不動産一括査定サイトを利用すれば1回のメールだけで複数社に査定依頼できます。
不動産相場を簡単に把握できる
複数社の査定を受けることで、不動産相場を簡単に把握可能です。
不動産には取り引きされてきたデータが残っており、成約価格のデータに基づき不動産相場が形成されます。
そのため、本来不動産会社の査定額は大きくずれないはずです。
しかし、一部の不動産会社は売り手の気を引くために、高値査定をするケースがあります。
このような仕事のためだけに査定額を調整するような不動産会社には、決して売却活動の依頼をしてはいけません。
高値査定を防止するためにも、不動産一括査定サイトを利用し多くの不動産会社からの査定を受けましょう。
多くの査定額を比較すれば、不動産相場がどのくらいか見当がつきます。
不動産会社を厳選できる
不動産一括査定サイトを利用すれば不動産会社を簡単に比較でき、依頼する不動産会社を厳選可能です。
不動産会社にはマンションの売却は得意だが土地は不得意、またはその逆など得意・不得意分野があります。
また、不動産会社は独自のサービスを行っている場合もあり、各会社により特色があります。
自分の不動産を高く、早く売ってくれる不動産会社を探すことは、満足いく不動産売却をする第一歩です。
査定額だけでなく、不動産会社自体の比較も忘れずにおこないましょう。
不動産一括査定サイトを利用するデメリット
不動産一括査定サイトを利用することにはメリットが多くあります。
しかし、一部デメリットもあるため、不動産一括査定サイトを利用するときにはデメリットも理解して利用しなければなりません。
- 対応エリアや査定可能な会社が限られる
- 査定額は成約額ではない
- 営業電話がかかってくる
本章では不動産一括査定サイトのデメリットを解説します。
対応エリアや査定可能な会社が限られる
不動産一括査定査定サイトを利用したとしても、全国各地査定できるわけではなく、査定可能な会社も限られます。
査定を希望する不動産がある場所によっては、査定をしてくれる会社がほとんど選択できない場合や、そもそも査定自体受け付けてくれない場合もあります。
このようなときは利用する不動産一括査定サイトを変更するか、自分自身で対応してくれる不動産会社を探さなければなりません。
査定額は成約額ではない
不動産一括査定サイトを利用すると各社から査定額が提示されます。
しかし、提示された査定金額で成約するとは限りません。
成約価格は売り手と買い手が交渉し納得した価格のため、査定額と同等金額ではありません。
不動産売買は買い手からの値段交渉が入りやすく、査定額より成約価格のほうが低くなってしまいます。
営業電話がかかってくる
不動産一括査定サイトを利用すると、査定依頼した不動産会社から営業電話がかかってきます。
査定の日時の調整や査定後の結果などを確認してくることが多く、複数社に依頼すればするほど営業電話の数が多くなってしまいます。
また、不動産会社は査定依頼者の忙しい曜日や時間を知らないため、忙しいときにも営業電話がかかってきて嫌な思いをするかもしれません。
もし営業電話をしてほしくない場合には、問い合わせのときに電話する時間を指定しておくなどの対策を取りましょう。
不動産一括査定サイト選びに困ったときの選択方法
不動産一括査定サイトは数多くあり、どのサイトを利用すればよいのか迷ってしまうものです。
そのため、どの不動産一括査定サイトを選べばいいのか、判断する基準や方法を知っておく必要があります。
- 使いやすさを比較
- 運営会社の実績を比較
- サポート体制を比較
- 対応する物件種別を比較
- 大手不動産会社の登録数を比較
本章では不動産一括査定サイト選びに困ったときの選択方法を解説します。
使いやすさを比較
不動産一括査定サイトの数は増加傾向にあるため、各サイトは顧客に選ばれるよう努力しています。
努力している企業のサイトは使いやすいように日々改善されています。
そのため、使いやすいサイトは顧客のことを考えているサイトと言ってもよいでしょう。
初めて不動産一括査定サイトを利用するときには、使いやすさを比較するのは難しいですが、直感的に操作しても問題ないサイトを選択しましょう。
不動産一括査定サイトを利用者のために改善し続けているのであれば、直感的に操作できますし、改善を続けている = 信頼できるサイトともいえます。
運営会社の実績を比較
不動産一括査定サイトは、大企業や大手不動産会社など様々な企業が運営しています。
不動産一括査定サイトだけでは選べない場合、運営会社の規模や運営年数などの実績を比較してみましょう。
実績のある企業が運営する不動産一括査定サイトは、利用できる不動産会社の登録審査が厳しい傾向にあります。
安心して不動産一括査定サイトを利用したいと考えているなら、大企業が運営する不動産一括査定サイトを選択してもよいでしょう。
サポート体制を比較
不動産一括査定サイトにより、サポート体制の充実度は異なります。
そのため、各サイトのサポート体制を確認し、安心して査定依頼できるサイトを利用するとよいでしょう。
たとえば、無料相談窓口があるのかやフリーダイヤルがあるのかなどを確認します。
サイトによっては対応がメールのみという場合もあります。
対応する物件種別を比較
不動産一括査定サイトによって対応してくれる物件が限られます。
マンション・一戸建て・土地は基本的にどのサイトでも取り扱ってくれますが、店舗や農地、山林などはサイトによって取り扱っていません。
仮に査定依頼する物件種別を取り扱っていたとしても、その種別を得意としているサイトか判断しなければなりません。
不動産一括査定サイトだけでどの種別が得意か判断するのは難しいため、査定に来た不動産会社に豊富な取扱実績があるのかを直接確認しましょう。
大手不動産会社の登録数を比較
大手不動産会社の登録数は、不動産一括査定サイトの比較に利用できます。
大手不動産会社は数が少なく、どの不動産一括査定サイトにも登録しているわけではありません。
大手不動産会社が登録していない不動産一括査定サイトを利用するとき、大手不動産会が少ないサイトだと大手不動産会社に個別で査定依頼しなければならなくなります。
個別に連絡するのは手間がかかるため、大手不動産会社が登録している不動産一括査定サイトを利用したほうが楽です。
不動産一括査定サイトに申し込んでから不動産売却までの流れ
ここからは実際に不動産一括査定サイトを利用し、不動産売却までどのような流れになるのかを解説します。
まずどの不動産一括査定サイトを利用するか決定しますが、迷った場合は「SUUMO」か「すまいValue」を選べば間違いないです。
決定後、申込フォームに必要事項を記入して査定を依頼します。
サイトにより異なりますが、申込フォームに記載する主な項目は次のとおりです。
- 物件の所在地
- 物件の面積
- 間取り
- 築年数
- 申込者と物件との関係
- 居住中・賃貸中・空室などの物件利用状況
- 不動産業者への希望など
- 査定方法(訪問査定か机上査定なのかを希望)
- 要望や質問
これらの項目を打ち込んだり、プルダウンなどして決定します。
申込フォームにもよりますが、送信までに1分~3分程度かかります。
不動産一括査定サイトの申込フォームを送信すると、サイトを経由し不動産会社に申込フォームの情報が届きます。
不動産会社は届いた申込フォームの内容に従って査定をしたり、依頼者に電話連絡したりします。
査定依頼をしてから約1週間で机上査定の査定額の記載されたメールが届きます。
机上査定額や査定根拠に納得できる不動産会社を数社選択し、訪問査定をしてもらうようにしましょう。
机上査定より訪問査定の精度のほうが高いため、不動産の売出金額は訪問査定の査定額を基準に決めます。
簡易査定で納得できる査定額を提示してくれた不動産会社に対して、訪問査定を依頼します。
訪問査定を依頼する不動産会社は3社程度に絞るのがよいでしょう。
そして、訪問査定で一番信頼できると思った不動産会社と媒介契約を締結します。
不動産会社と媒介契約を締結したら、ようやく査定した不動産の売却活動が始まります。
不動産の売却活動を開始し買主が見つかったら、買主と不動産売買契約を締結します。
不動産売買契約締結後、契約内容に従って不動産を引き渡しします。
そして、不動産を引き渡した年の翌年の確定申告をすれば、不動産の売却手続きはすべて完了です。
不動産一括査定サイトについてよくある質問
不動産一括査定サイトは多くの人が利用しており、様々な質問が出ます。本章では不動産一括査定サイトについてよくある質問を紹介します。
- 不動産一括査定サイトなぜ無料で利用できるの?
-
不動産一括査定査定が無料なのは、登録している不動産会社が不動産一括査定サイト運営企業にお金を払っているからです。
不動産会社は不動産一括査定サイトに査定依頼を受けるごとにいくら、月額利用料としていくらという感じでお金を払っています。
そのため、査定依頼者に利用料はかかりません。
- 査定依頼した後はすぐに売却しなきゃいけないの?
-
不動産一括査定サイトで査定を依頼しても、査定した不動産は売却しなくても構いません。
不動産を査定するのと、不動産を売却するのは別の話です。
将来起こるであろう相続のために不動産一括査定サイトを利用するなど、今不動産を売る必要がない人も不動産一括査定サイトを利用しています。
- 査定額を信じてもいいの?
-
査定額を信じていいかは査定を出してくれた不動産会社によります。
不動産会社の中には未だに高値査定をしてくる不動産会社があります。
そのため、査定額が正しいかどうかは自分自身で判断したほうがよいでしょう。
複数の不動産会社から査定額を提示してもらうことにより、正しい査定額を把握できます。
- 査定結果には差が出るって聞いたけど本当なの?
-
査定結果には差が出ます。
不動産会社によって得意不得意があったり、高値査定をする会社としない会社があったりするためです。
たとえば、マンション売却が得意な不動産会社にマンションの査定を依頼すると、マンション売却が不得意な会社に比べ高値になったりします。
そのため、査定依頼をする不動産会社によって査定結果に差が出ることを理解し、査定依頼すべきです。
- おすすめの不動産一括査定サイトはどこ?
-
おすすめの不動産一括査定サイトは、査定する不動産がある地域や物件種別によって異なります。
- 都心部や市街地:すまいValue、SUUMO
- 郊外:SUUMO、HOME4U
- 収益物件:すまいValue
大まかな分け方だと、上記の不動産一括査定サイトがおすすめです。
まとめ
不動産一括査定サイトは、簡単な質問項目を入力し送信するだけで複数の不動産会社の査定を受けられる便利なサイトです。
しかし、便利などのメリットがある反面、デメリットや注意点などがあり、デメリットなどを理解し利用しなければなりません。
近年、不動産一括査定サイトが増加してきており、査定する不動産にあった不動産一括査定サイトを探すのも不動産を早く、高く売るために必要になってきています。
もし所有していている不動産を早く、高く売りたいのであれば本記事のランキングを参考に不動産一括査定サイトを選択してください。
きっと査定する不動産にあう不動産一括査定サイトが見つかるはずです!
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