まごころ介護のお役立ちコラム
MAGOCORO COLUMN
親が認知症になったら「家族の誰かが仕事を辞めないといけない」「認知症の親は、自宅では絶対に面倒みれない」と思っていませんか。今回は残業や出張もしながら認知症の親の介護をする方法のひとつとして「小規模多機能型居宅介護」をご紹介します。
認知症の母親と、自宅で2人暮らしをしている男性は、仕事は今まで通り、多忙な月末業務時の残業、月2回ある出張もこなしています。
なぜ、そんなことができるのか?
それは、
地域密着型の「小規模多機能型居宅介護」
を利用しているからです。
小規模多機能型居宅介護とは
通所介護(デイサービス)を中心に利用しながら、必要に応じて宿泊(ショートステイ)や自宅での訪問介護を受けることができる一種のセットメニューのようなサービスです。
●デイサービス、ショートステイ、訪問介護をひとつの事業所で契約できる。
●毎回、ケアプランを作り直さなくても、必要に応じてデイサービス、ショートステイ、訪問介護の3つを臨機応変に選べます。
●残業が多くなりそうな時にも、連絡ひとつで、デイサービスを長時間に変更できます。出張の予定が決まっているのなら、ショートステイのサービスを追加できます。
注意:それぞれの事業所の人員体制によって受入可能日や申込期日等が決まっている場合があります。
●事業所専属のケアマネジャーに変更が必要
●それまで利用できた介護サービスと併用できなくなる
今回は仕事をしながら認知症の親の介護をする方法のひとつとして、地域密着型の「小規模多機能型居宅介護」ついてご紹介しました。
親が認知症になった場合の選択肢は、ひとつではないのです。介護は、背負い込むのではなく、仕事も自分の時間も大切にしながら、前向きに介護することが望まれます。
#認知症 #介護 #仕事 #続けながら #小規模多機能型居宅介護 #老人ホーム #メリット #デメリット
監修
橋本珠美
2001年4月、株式会社ユメコムを起ち上げ、介護・福祉の法人マーケットを中心に、誰もが高齢社会を安心して過ごすためのコンサルティングを始める。
また「高齢者と高齢者を抱える現役世代」のための相談窓口「シニアサポートデスク」「ワーク&ケアヘルプライン」を運営し、高齢者やそのご家族の幅広いお悩み(介護・相続・すまいなど)にお応えしている。
相談窓口の事例と自身の経験(ダブルケア)を取り入れたセミナー活動は好評を得ている。
株式会社ユメコム(https://www.yumecom.com)
公開日:2022年8月12日 更新日:2024年6月27日
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