vol.36｜～施設に不満があり早期退去した90代女性～ 一人暮らしは不安なので老人ホームを探したい

今回は、老健を早期退去され自宅へ戻られた90代女性について、ソーシャルワーカーからご相談を受けた事例のご紹介です。

老健への不満から退所するも独居生活に不安

埼玉県内の戸建て住宅で一人暮らしをしているX様は、うっ血性心不全のため自宅で倒れ、緊急搬送されました。

その後、入院生活を経て老健のショートステイを利用されていましたが、対応の悪さからX様は不満を募らせ、予定より早く自宅に戻られました。

帰宅したことで、老健へのストレスが解消されたのは良いものの、独居生活を送ることに不安がありました。

生活保護受給者になっても入居し続けられる施設をご希望

X様にはお子様がいらっしゃいませんが、友人の娘様がキーパーソンとなって、本当の娘のように親身になって寄り添ってくださっていました。

そのキーパーソンも、X様の在宅生活を大変心配され、お知り合いが勤めているホスピス緩和ケアを行う病院に相談されたようですが、対象者に該当しないため、そこのソーシャルワーカーから当ワントップパートナー曙会所沢本店に話が寄せられました。

X様にご希望をお聞きすると、自宅周辺で、生活保護受給者になったとしても入居し続けられる施設とのことでした。

お探ししたところ、弊社と付き合いのある介護付き有料老人ホームが該当したため、そこをご紹介しました。X様、キーパーソンともに気に入ってくださり、入居されることが決まりました。

入居してからも施設長と情報を共有しサポート

入居するにあたって、金銭管理および身元保証を弊社のほうで行ったほか、荷物の選別や引越しのお手伝いをしました。

さらに、自宅の売却相談もいただいたので、提携先の大手不動産会社におつなぎしました。

X様はすぐ現金化したい訳ではないので、できる限り高値で売却できるように交渉し、進捗をお伝えしています。

入居されてからのご様子ですが、X様は心配性でいらっしゃるため、不穏になることがおありですが、定期的にお電話したりお訪ねしたりして、見守りさせていただいています。

また、社内での情報共有はもちろんのこと、施設長とも共有して、「なるべくリビングルームでスタッフや入居者さんとお話ししてもらってくださいね」などアドバイスさせてもらうなど、対策を講じています。

これからも末永いお付き合いをしてサポートしてまいります。

取材／記事

加藤 有里子

経歴：有料老人ホーム運営会社にて広報・マーケティングを行った後、ヘルパーを経験。亀岡大郎取材班グループ「全国賃貸住宅新聞社」にて取材および取材・広告営業、「展示会 賃貸住宅フェア」の一切（企画・運営・講演・営業）に携わり大阪支社長代理として従事。その後、広報支援を行うokiruyを立ち上げる。

okiruy（ｵｷﾙｲ） https://okiruy.com
2021年設立：ライター、広報支援